活用された方の声
VOICE

日本では珍しい足の専門家がいる整体院
シューズメーカーに勤めていたことによる靴への豊富な知識・経験に加え、足から体全体のバランスを整える施術を得意とする専門整体院のボディバランスラクラクさま。
どのようにして補助金を活用されたのか、詳しくお聞きしました!
――――貴社の業務内容、活動について教えてください。
当初は、主に骨盤矯正や産後の骨盤ケア、腰痛、肩こりなどの施術を『手技(しゅぎ)』による矯正で行っていました。そして現在は、足元からバランスを改善し、全身を整えていただけるような施術も新たに提供しています。具体的には、お客様個人に合わせたインソールを作製する為に足形を取って、お持ちの靴に調整してバランスを整え、体の軸を正しく矯正することを目指しています。市販のインソールは万人受けするように作られているので、お客様に完全に合うかというとそうではないんです。私の治療院では足形成形マシンを使用して出来るだけお客様の足に100%近い状態でフィットさせるように、作成することを大切にしています。
さらに、「プライマリーウォーキングレッスン」という、正しい立ち方と歩き方を身につけていただくプログラムや、巻き爪補正、タコ・魚の目の除去などのフットケアも、通常の施術と併せて行っています。
自社の強みは、足のトラブルが靴の選び方や履き方によって起こるケースが多いことを踏まえ、足と靴に関する知識を活かしたサポートができる点です。靴まで対応している治療院は少なく、そこが他院との差別化につながっていると考えています。
(↑お客様の足の厚さから形までの型取りをおこなう専用の設備。)
(↑この設備を使って、お客様の足にフィットしたインソールを制作されます。)
――――もともとは企業にお勤めだったと伺っていますが、そこから整体院を開業されたのはなぜでしょうか?
以前、シューズメーカーに勤めていたのですが、社会人になってもマラソンや草野球を続けていました。しかし、36歳の時に、左膝の前十字靭帯を損傷し、筋肉を移植する手術を受けたことがきっかけで、体の仕組みに興味を持つようになりました。靴と体には深い関係があると感じ、整体師の資格取得に向けて勉強を始めたことがきっかけで、40歳を過ぎた頃にこの整体院を開業しました。
日本では靴がファッションの一部として重視される傾向が強いのですが、靴の機能性について深く考える方は比較的少ないように感じます。その背景には、日本の文化的な習慣が影響していると思われます。
――――「日本の文化的な習慣」ですか?
たとえば、家に上がる際に靴を脱ぐ習慣があるため、靴は体の一部という意識が薄く、履きやすさや脱ぎやすさを優先してしまっています。その結果、機能性の低い靴を選んでしまい、足のトラブルが増えるケースが多いんです。
――――確かに、楽に脱着できる靴を選びがちかもしれないですね。
さらに、日本では外国に比べ足の専門医が非常に少なく、適切な治療を受けられないケースも多く見受けられます。アメリカでは、体の部位ごとに専門家がいて、「足病医」というのが存在しているんです。なので日本も同じように、専門家が足を診察して、適切に改善していくことが大事だと思っています。
(↑過去に出場したマラソン大会でもらったメダルの数々!すごい量!)
――――補助金を活用して導入された設備について、教えてください。
複合高周波EMS(Eトレ)という器具を導入しました。
今までは手技オンリーで整体の施術を行っていましたが、お客様の体の状態によっては施術ができなかった部分、特にインナーマッスルについては手技では筋肉に刺激を入れることは非常に難しかったんです。しかし、この設備を導入したことにより、筋肉へのケアが可能となりました。
また、EMSは老若男女に使用することが可能で、筋肉トレーニング・ダイエット・産後骨盤ケアなどの使用用途があります。
(↑補助金を利用して購入された「複合高周波EMS」)
――――実際に利用される方はどんな方が多いのでしょうか?
年齢も男女も関係なく使用いただけますが、特に女性の方の施術が多いですね。
今まで運動をあまりしてこなかった方や、体が硬く運動が苦手な方に利用していただけています。また、運動が必要だとわかっていても自信がなかったり、継続することに不安がある方には、施術のスケジュール等を説明し、無理なく続けているサポートを行っています。これにより、お客様のニーズに応えることができるようになりました!
――――複合高周波EMSにはどのような効果があるのですか?
EMSは低周波機などとは違い、皮膚下15㎝まで周波を与え、通常の施術ではケアできないインナーマッスルを刺激することができます。通常の筋トレでインナーマッスルを鍛えるのは難しいのですが、EMSは寝ているだけで30分に9000回筋肉運動ができます。
低周波機のように筋肉がビリビリするのではく、筋肉がつかまれて離されるのを繰り返される様な感覚なので、普段使わない筋肉を動かす為、寝ているだけなのに本当に運動したかのように体が反応して汗をかく方も多いです。
また、EMSは体のどの部分にも使用可能であり、筋肉トレーニングだけでなく、女性が好まれるシェイプアップなど幅広く施術ができます。
――――今回、補助金を活用された複合高周波EMSは以前から着目されていたのでしょうか?
そうですね、着目はしていました。様々な施術やインソールを作成している中で、足のトラブルを解決してくれる所が少ない事で他院との差別化は図れていましたが、周りにあまり使われていないEMSの存在を知り、これを使用することで更に施術の再現性や精度が増しお客様に対しての説得力も高くなると思ったので、補助金を活用して導入できたことはありがたいですね。
(↑ 骨の模型を使って、足がいかに重要な部位であるかをご説明いただきました。)
※以下、教えていただいたお話です!
【足の裏の筋肉について】
人間の足の裏には3つの筋肉のアーチがあり、この3つのアーチが正しく機能していなければ、しっかり立つことができません。ちなみに、ニワトリはあの細い脚で体を支え、しっかり立っていられるのは、このアーチが完璧に機能しているからです。実は、ニワトリや鳥の脚は理想的なアーチ構造を持っているんですよ!(笑)
【O脚について】
人間は生まれたとき、誰もがO脚です。赤ちゃんを見ると、みんなO脚ですが、成長するにつれて筋肉が発達し、自然とO脚は解消されていきます。しかし、日常生活の習慣によって、大人になってから再びO脚になってしまうことがあります。
その主な原因は「靴の履き方」と「歩き方」の2つです。実は、O脚は骨のゆがみではなく、筋肉の使い方の偏りによって引き起こされることがほとんどなので、歩き方を正しく変えることで改善することができます。O脚を改善することで足の疲れが解消されます。
【靴を選ぶ時の基準】
靴を選ぶ際、最も重要なのは「かかと」に合わせることです。
かかとをしっかり靴にフィットさせた状態で靴紐を結び、その際に、かかとが浮いていないか、パカパカしないか、甲が圧迫されていないか、小指が当たっていないかなどを確認することが大切です。
最近では、靴屋さんに専門家が少なくなり、ファッション性が重視される傾向がありますが、私の医院ではお客様の足にできる限り100%フィットすることを目指し、妥協なく取り組んでいます。この仕事には靴に関する知識が欠かせません。私はシューズメーカーでの経験を活かし、靴への愛を持ってお客様の足をサポートしていきたいと考えています。
――――山下院長にしていただいたお話は、これまで知らなかった内容ばかりで、足について多くを学ぶことができました!
今ここで話したことはまだまだ入口です。足の話はもっと奥深いですよ(笑)
――――山下院長の「足」に対する熱量のすごさに圧巻です!面白くタメになるお話、ありがとうございました!
――――今回の補助金申請にあたり、印象に残っていることはありますか?
やはり、新しい事業をするにはどうしても費用対効果がわからない部分があるので経営者側からしたら、補助金の補填はすごく助かります。
はじめは、大阪府の補助金を申請したのですがなかなか採択されず、八尾商工会議所に相談したところ、八尾市の補助金を教えていただき、申請についてのサポートもしてもらえたので、申請がスムーズにいきました。
――――それでは最後に、補助金を検討されている方へアドバイスやメッセージをお願いします!
自分がやりたいことを実現する際、資金繰りが障壁になることがあると思います。そうした場合には、行政が提供している補助金制度を活用し、自分のやりたい事業のサポートを受け、お客様(市民)にサービスとして提供するようにすれば「win-win」の形になるのではと思います。
――――山下院長、取材にご協力いただき誠にありがとうございました!
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