八尾市桜ケ丘で、完全独立個室シェアサロンを営むカサブランカさま。

初期費用を抑えてサロンを独立開業したい方に向けて、小規模店舗を配置できるように改装されました。

今回、有限会社カサブランカさまがどのように補助金を活用されたのか詳しくお聞きしました。

―貴社の業務内容や活動について簡単に教えてください

シェアサロン、その名の通り、美容サロンのシェア事業を展開しており、一階には三店舗、二階には当社経営の美容室、もう一店舗は残っていますが、将来的には貸店舗とする予定です。周りの目を気にせず、プライベートな空間で非日常的な施術を受けることができます。各店舗は完全に独立しているため、営業時間も店舗ごとに設定されており、内装もカスタムもすることが可能です。

↑目的に合わせて内装をカスタムできる

―シェアサロンを経営したきっかけを教えてください

美容師は圧倒的に転職率が高く、四十歳定年といわれています。そこで、労働賃金や休みの取り方などの働き方の変化に合わせて、理想のライフスタイルを叶えたい美容師さまに向けてこのシェアサロン事業を立ち上げました。

オーナーは初期費用を格段に抑えることができる

―今回、補助金をどのように活用されたのでしょうか。

　サロンに必要な設備の購入に使わせていただきました。設備を備えたシェアサロンを提供することで、すぐに保健所への開業届を提出できます。そのため、初期費用を格段に抑えることができ、月の固定費も下がるので、ローリスクで開業する事ができます。サロンの利用者（フリーランス）ではなく、開業者として社会的信用が得られます。そのため、銀行からの融資も受けやすくなり、将来実家で営業したいなどの夢も叶えることができるので、オーナーさんに喜んでいただいています。

また、美容室に限らず、美容師とネイリストのご夫妻での入居や、求職中の主婦仲間等、複数名で美容に関する店舗を営業することが可能です。

↑ヘアサロン用に新しく導入された設備

経営者のステップアップの場に

―店舗の入居者・オーナーさまの募集はどのようにされていますか。

InstagramやTikTokなどのSNSにて募集を行っています。実際、一人目の利用者はInstagramの広告で来られました。

美容室に限らず、エステティシャン、ネイリスト、アイリスト、スパリストなどの美容系サロンであれば、利用していただけます。ただ、審査をしており、何度も面接してお話させていただきます。一度入居されると、何年いてもらっても構わないのですが、私としては「最終目標に向けた経営者のステップアップの場」にしていただきたいです。

↑藤井さん自身がオーナーを務めるヘアサロン「BIANCA」

独立したい人の手助けという意味での“人づくり”

―今後の展望を教えてください。

好きな仕事で自分の思い描いたライフスタイルを叶えることをコンセプトに経営しているので、皆様が幸せそうに毎日営業できる状態を作りたいです。

そのために、オーナーさんとは、つかず離れずの距離感を保っています。アドバイスをして上から目線になることは避けたいので、「何か困ったことがあれば相談してください」というスタンスでいます。また、勉強会も開催しています。告知はしますが、参加は自由です。ものづくり企業のように製品を作っているのではないですが、独立したい人の手助けという意味で、人を作っているのかなと思います。

↑エントランスでの一枚