活用された方の声
VOICE


有機曲面形状にも対応できる3Dモデリング及び製品設計
株式会社プロテックス
辺見 正信さん
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近い距離感の魅力的な補助金。

40年のモノづくりで得た経験・知識・ネットワークによりデザイン設計支援から試作、量産までのあらゆるモノづくりの問題を解決されている株式会社プロテックスさま。今回、プロテックスさまがどのように補助金を活用されたのか詳しくお聞きしました!

―貴社の業種内容、活動について簡単に教えて頂けますでしょうか?

これまでのプラモデル設計で培った経験と知識により、アイデアスケッチ、デザイン画、図面、2Dデータなど、あらゆるプロセスから3D設計を展開し、お客様のご要望の3Dデータを作成しています。

また、3Dデータから樹脂や金属のマシニング加工、3Dプリンター造形、真空注型加工での複製などの試作品の作製や金型/成形品の作製を行っています。

―今回の補助金を知られたきっかけと、活用を決めた理由を教えて頂けますでしょうか?

インターネットで検索して、この補助金の存在を知りました。

他にも国が発信している補助金情報なども見ていましたが、国の補助金は敷居が高い印象でした。しかし、八尾市さんがやられているこちらの補助金は何となく自分でも申請できそうだと感じたことが活用を決めた理由です。また、設備導入のタイミングと合致したことも理由の一つです。

―補助金を活用して導入した設備と事業について、教えて頂けますでしょうか?

Geomagic Freeformを導入しました。これまでは、プラモデルの設計でロボット関係のカチカチっとした、直線で設計する幾何学形状のものをやっていましたが、有機形状の設計を行うために、データ形式の異なる3DCGから従来の3D-CADで扱えるデーターへの変換と編集が出来るようになりました。有機形状とは、丸みのある形状のことで、代表的なものでいうと、「ゆるキャラ」や「美少女系」などの丸みがそれにあたります。

ーホームページを拝見させていただきましたが、八尾市下水道のゆるキャラである「ヤッタくん」が掲載されており驚きました!

今回導入したGeomagic Freeform(※1)を使ってどんなことができるのかを知ってもらうために、八尾市のキャラクターを探していたところ「ヤッタくん」を見つけました。

管轄されている下水道経営企画課に連絡し、営利使用はしないという条件のもと「ヤッタくん」の設計をさせていただきました。ヤッタくんの2Dイラスト(平面)を、3D(立体的)に設計し、プラモデルのパーツのように各部位ごとにつくりました。(※2)

※1 製造業において使用される金型設計や、ファッションやインテリアなどのデザイン関係など幅広い分野で活用できる3Dモデリングシステム

※2 ヤッタくんのプラモデル八尾市役所西館にて展示中(ヤッタくんのプラモデル展示中です! | 八尾市 (city.yao.osaka.jp)

ちなみに可動式で、腕や脚を動かすことできますよ。

パーツごとに分解されたヤッタくん


完成したヤッタくん

ー凄いですね!ちなみに、ほかにも女の子のフィギュアがありますが、こちらは?

プロテックスのオリジナルキャラクターで、「南星リカ」「西崎茜」というキャラクターです。



(左:南星リカ、右:西崎茜)


ープロテックスさんのオリジナルのキャラがいるんですね!

最近は、3Dプリンターが一般家庭でも購入できるような額になっているので、3Dプリンター造形用データの販売サイト『Me Φ You』で、この2人のデータや、このキャラクターをデザインしたプロのイラストレータさんの作品を、許諾を得て販売しています。(https://me-phi-you.com/

また、今年の2月に海洋堂さんが主催された【ワンダーフェスティバル】というフィギュアの展示会にも出展し、データだけじゃなく、フィギュアのガレージキットの販売もしました。

インスタもやっているのでぜひご覧下さい。(https://www.instagram.com/me_phi_you/

 

ーキャラクターをデザインされているイラストレータの【賀茂川さん】、【カオミンさん】、【necomiさん】!!皆様、イラスト業界では有名な方々ですよね!

そうですね。業界の最前線で活躍されているクリエイターさんです。プロテックスでは、この方々の作品の使用許諾をいただきデジタルモデリングし、キャラクターの新たな魅力を創出しています。

 

(コロン dress ver)

 

ーちなみに、西崎茜さんの服の柄は、もしかしてプラモデルの骨部分(ランナー)ですか?

そうです。プラモデルの骨部分をモチーフにしています。プラモデル設計事業をしている弊社ならではのデザインにしています。

 

(西崎茜)

 

―作業風景を見せていただいてもよろしいでしょうか?

はい、大丈夫ですよ。これは2Dイラスト(平面)を、3D(立体的)に設計しているところで、今はリュックサックを立体に造っているところです。



―凄いですね!3D(立体的)を造るためには、こういった細やかな作業が必要なんですね。貴重な作業風景を見せていただき、ありがとうございました!

 

 

―それでは最後に、補助金を検討されている方へのアドバイスやメッセージをお願いいたします。

国がやっている補助金はどうしても敷居が高いですが、八尾市がやっている補助金なので近い距離感で問い合わせや相談もしやすく、非常に魅力的な補助金だと思います。

 

 

Profile

株式会社プロテックス
辺見 正信さん
3DCADや3DCGによる3Dモデリング、プラモデル設計をはじめ、STLデータのソリッド化やデジタル造形等のデジタル3D業務を得意とされている株式会社プロテックスさま。現在、オリジナルVチューバーを制作中とのことで、どんなキャラクターになるのでしょうか!今後の動向を要チェックです!

https://protechs.co.jp/