活用された方の声
VOICE


培ってきた技術と、新たな設備。
葵スプリング株式会社
代表取締役 青戸宣暁さん
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医療機器分野に進出されるため、新たな設備を導入された葵スプリング株式会社様。

どのように補助金を使い、活用されたのか、詳しくお伺いしました。

 

新たに、医療機器の分野へ。

─ 葵スプリング様のされている事業内容や活動について教えていただけますでしょうか。

スプリングを作っています。いわゆるバネですね。線材を加工することもあれば、板材を加工することもあります。設立66年目の会社であり、事業内容の割合は家電製品の部品が30パーセント、充電できる電池である二次電池の部品が30パーセント、自動車の部品が15パーセントほどで、業務全体の75パーセントぐらいを占めています。大手電機メーカー様ともお仕事をさせていただいてます。長年、お客様からオーダーメイドで受注するバネメーカーとしてやってきました。

 

 

─ 今回の補助金を知ったきっかけを教えていただけますか。

八尾市の方からお聞きして、知りました。逆に補助金の存在を知ってからは、いつから申請受付が始まるのかなど、こちらから聞いたりしていました(笑)

 

─ 具体的にどのように活用されたのですか。

医療機器メーカーさまからご依頼があった、医療機器部品を作るために必要な設備を導入するために使わせていただきました。隙間のない密着したバネを、コイリングマシンというバネを巻く機械を使って作るんです。また、今回は500メートルのバネの連続加工が必要とされていたのですが、うちは過去に500メートルのバネを加工した実績があったので、採用していただきました。また、バネは外径が小さくなればなるほど加工が難しいのですが、これまで培ってきたノウハウでカバーしています。

 

─ 補助金を活用される前から今回の事業への着想はあったのでしょうか。

以前から医療機器に取り組むという話はありましたが、それに取り組むために必要な機械を導入しなければならないという問題を抱えていました。精度やスピードが要求されるので、どうしようかと思っていたんです。加えて、コロナの影響もあり、設備投資は難しいと思っていたのですが、補助金の話を教えてもらい、設備投資も対象になると聞き、やろうということになりました。今回の補助金の良かったところは、申請日以前に支払った費用も対象になる等、対象範囲が幅広かったというところです。

 

補助金を活用して、新規事業に必要な設備を導入された。

 

設備投資は、社内の活性化に繋がる。

─今回は医療機器メーカーさまからのご依頼で設備を導入されたとのことですが、それが別のお仕事にも生かされたなどありますでしょうか。

今回導入した設備は、医療機器部品の加工が無い空いている時間を使って、自動車部品のバネ加工にも使っています。今回導入した設備が、他の仕事にもつながっていると思います。

 

─ 今後、補助金を活用される方に向けてアドバイスなどありましたらお願い致します。

正直、うちの会社は、今回入れたようなタイプの設備の導入は控えていたんです。バネを曲げていくフォーミングマシンと呼ばれる機械には設備投資をしていたのですが、今回のようなバネを巻くコインリングマシンと呼ばれる機械には設備投資をしてこなかったんです。社内にコイリングマシンがもともとあったのですが、他社を見にいく機会がありまして、そこの機械がうちの倍のスピードだったんですね。恥ずかしい話ですが、世の中こんなに進んでたのかと思いましたね(笑)もっと早く設備投資しておけば良かったと感じました。わたしたちは機械がなければ商売ができないので。新しい設備を入れることで、社内も活性化しますし、先ほども触れたように、空いた時間を使って他のことにも使えます。製造業をやっている以上、生産性が上がるというのはとても大きかったでので、少しでもこのような制度を利用すれば、会社自体も助かりますし、採択されたとなれば、認められたということで喜びにも繋がると思います。八尾市立中小企業サポートセンターなどの窓口もあるので、一度相談されてみては、と思います。

 

Profile

葵スプリング株式会社
代表取締役
青戸宣暁さん
バネ製造をメインに、二次電池部品・家電・自動車・電子部品・農機具・医療器具など、様々な分野で製造、販売を行う。

https://www.aoi-spring.co.jp/