活用された方の声
VOICE
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サポートの手厚さで新しい挑戦を!
創業73年のワイヤー技術で女性用下着をはじめ、様々な商品の部品を取り扱い、その技術力で「衣服の美しさ」から「健康」のための医療部品の開発など、様々な事業に取り組んでいる「株式会社オーゼットケー」様がどのように補助金を活用されたのかをお聞きしました!
株式会社オーゼットケーとは?
-貴社の事業内容や歴史について教えてください!
私たちの会社は創業してから今期で73期目になります。創業当初は大阪市で女性用下着や、コルセットに使われるワイヤーを作っていました。現在はここ八尾市に移り、これまでの事業に加え、新しい素材の開発や手術器具の開発、改良と事業の幅を広げています。現在「女性の美と健康を隠れたところでサポート」「新たな技術、素材、製品を作る」「衣料から医療へ」という3つを目標にし、人肌の体温でゆっくりと伸びる新素材や医療器具まで幅広く事業を行っています。
-活用した補助金を知ったきっかけは何ですか?
私たちの会社には医療に詳しい人はいないので、八尾市のサポートセンターのコーディネーターに以前からお世話になっていて、そこで今回開発しようとした機械のアドバイスをもらおうとしたときに「こんな補助金あるよ」と紹介してもらい知りました。
この補助金があったことでだいぶ負担が軽くなったので、本当に助かりました。
培ってきたワイヤー技術でカテーテル治療をより安全に!
-補助金をどのようなことに活用しましたか?
他の殆どの補助金は、新しい機械の導入などでしか使えないのですが、今回活用した八尾市の補助金は「新しいことに取り組むことを補助してくれる」ということだったので挑戦してみようと思いました。具体的にはこれまでの医療手技(心臓の手術など)では、胸を大きく切開することで手術後に大きな跡(傷)が残ったり、手術後の入院日数が長くなるなどのリスクがありましたが、手術の跡が小さく、入院日数の短縮が計れる等の理由から、現在はカテーテルによる治療の需要が高まり、医療の主流になろうとしています。しかし、カテーテル治療の際に使用する、ガイドワイヤーの特性(先端が血管を傷つけるリスクがある)から、カテーテル治療には術者に高度な技術が求められます。そのためガイドワイヤーの安全性を高め、カテーテル治療をより安易で身近なものにするために、「ガイドワイヤーの先端を加工する機械の開発」に対して補助金を使用させていただきました。
現在のものはプロトタイプなので、これからも改良を続けていきます。
※カテーテル治療に使われるガイドワイヤーの安全性を高めるための加工機械
医科大学から共同開発の提案
-なぜこのガイドワイヤーを加工する機械を開発しようと思ったのですか?
これは私たちが開発しようと思ったのではなく、聖マリアンナ医科大学の循環器内科の先生から共同開発の提案をうけて、衣料から医療へというスローガンに基づいて、弊社の医工連携の実績と長年培ってきたワイヤー技術を生かせるのではないかと思ったからです。
昨年、私たちが開発した機械の特許が取れ、一般社団法人日本心血管インターベーション治療学会が開催したCVIT2023で、共同開発した聖マリアンナ医科大学の先生が発表されました。
世界の「普通」になるために
-これからの目標としてはこの機械を完成させることですか?
そうですね。補助金を活用して開発したプロトタイプの商品を、より正確にかつ小型化して、世界中で普通に使われるようにしたいです。そのためにはもっと研究して国際特許などを取る必要があるんですけど、それがまた大変で、莫大な量の書類をつくるだけでも手間がかかるのに、それを英語に正しく訳してもらうのにも莫大なお金がかかります。また提出した書類の返事を今度は和訳してもらうのにもお金がかかります。しかも何回もこの工程を繰り返さないといけないのでほんとうに大変です。なのでこれからも八尾市さん補助金をよろしくお願いしますね(笑)
-補助金を活用するうえでよかった点や改善してほしい点があれば教えてください!
八尾市の良いところは、サポートセンターのサポートがとても充実しているところだと思います。今回の補助金もサポートセンターからの情報で知りましたし、補助金の申請から何から何までしっかりと話を聞き、アドバイスをくれるのでとてもよかったです。なので改善してほしいところは特にないですね。
1つあるとすればもっと限度額が増えると、とてもとてもありがたいです。
思い込みを捨ててチャレンジ!
-補助金を活用するか検討中の方へ一言お願いします!
補助金は本当に中小企業にとってありがたいものです。八尾市は補助金だけでなく、サポートセンターが親身に相談に乗ってくれて、補助金の申請書の添削やアドバイスもしてくれるので、補助金の申請は通らないと思い込まず、まずはサポートセンターをぜひ活用して挑戦してみてください!
↑今回、八尾市にインターンに来てくれた学生さんが取材に初挑戦しました。取材・記事の作成、お疲れ様でした。また、インターン学生を受け入れてくださったオーゼットケー様、ありがとうございました。
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