活用された方の声
VOICE

※リブランディング…商品・サービスや企業自体の既存のブランドを、時代の変化や顧客に合わせて構築し直すこと
―シーキューブさまの業種内容を簡単に教えて頂けますでしょうか?
昭和46年4月よりここ八尾市において、設計事務所・工務店を開業しました。53年もの間、地域に根差した経験から住まいづくりの提案をさせていただいております。
―今回の補助金を知ったきっかけや、活用されるきっかけを教えて頂けますでしょうか?
なんの媒体だったかは忘れましたが、広告を見たことがきっかけです。
それで「今こんなことを考えていて、それに八尾市の意欲ある事業者経営・技術支援補助金が使えますか?」と八尾市へ問い合わせました。そこで詳しいお話を聞かせていただきました。
自社の広報に対する漠然とした不安があった
―今回、シーキューブさまが補助金を活用して行われた事業について、教えて頂けますでしょうか?
自社ブランド構築のため「工務店特化のマーケティング支援」を受けました。第三者の俯瞰した目線で強み弱みを見いだして欲しかったからです。
ずっと、自分たちはお客さまにちゃんと強みを伝えることができているだろうか?そして、家づくりはすごくお金を使わせてしまいますので、これをすることの意味をわかってもらうにはどうしたらいいだろうか?と漠然と思っていて、もう一度自社について棚卸をしようと、マーケティング支援を受けました。
一言にマーケティング支援といっても、その内容は多岐にわたります。
今回は、自社ブランドの現在地調査、OB客や成約者への電話調査、そしてそれらの分析を行いました。
その分析を受け、会社の方向性、整備の見直しを図りました。
そして最終的に会社のブランド、得意分野の選定再構築、強みと弱みを他社との比較表で見える化を行いました。
今後の注力する方向に見通しがついた
―なるほど、徹底的に自社の見直しを図られたというわけですね。そこでどんな気づきがあったんでしょうか?
今までは自社の強みをうまく発信できていませんでしたし、広報の切り口も定め切れていませんでしたが、今回の見直しで、今後の注力する方向に見通しを作ることができました。具体的には、インフレに合わせて単に商品単価を上げていくだけでは、消費者に選んでもらえない。
今回再認識したシーキューブの強みとして、地元での「経験値」があります。狭小地でも、空間利用、家事導線の工夫ができる「提案力」があります。高価格帯住宅になっても、光熱費などの家計を抑えられる住宅をつくる「ノウハウ」があります。
土地の高い八尾市でも、「トータルコスパでのいい家を」という筋道が見えてきました。
もう1つ大きく変わったことといえば、様々な集客施策の「効果」が見えるようになったところです。今回の自社の見直しは、様々な施策を打ち出すだけでなく、その施策の効果を数字で見えるようにもしました。数字で見えると、施策の効果がわかるだけでなく、解決策や次の新たな施策を考えるきっかけや根拠にもなります。 マーケティングや数字に弱かった弊社ですが「現状」が把握できるようになったことで、集客の基盤が構築できたように思います。
リブランディングの集大成「体感Studio」
―見直しの集大成として、この「体感Studio」を作られたということですね。
そうです。徹底的に自社を見直し、強みを再確認し、それを形にしました。
ここに来てもらえれば、家づくりの全てを体感いただけます。
↑この2つの扉から「体感」が始まります!
こちらは、窓の形・向きによって、外から入ってくる風を効率よく部屋に取り入れることが出来ることを体感できるコーナーです。
実際に外に手を出していただき、風の流れを体感していただきます。風の向きに対して、同じ窓ガラスをつけるのにも、角度と位置の違いだけで断熱性が違ってきます。
八尾市内で事業を継続してきた当社だからこそ、八尾市の風の向きを考慮した窓の付け方を提案することが出来、省エネ設計が可能となりました。
↑八尾市の風の向きを考慮した窓の付け方を提案。省エネ設計が可能に。
続いて、太陽の出を表したライトと家の模型です。
冬の太陽、夏の太陽、両方違う日の差し具合に対して、軒をどのような角度、長さで作るかを見える化したものです。軒をどのように付けるかでも断熱性がだいぶ違ってきます。
↑季節ごとに異なる日の差し具合を見える化し、軒の長さや角度により省エネに効果があることを体感してもらえる。
続いてこちら、防災センターなどで見ていただいたことがあるかもしれませんが、地震を体感する機械もこの体感スタジオ内に設置しました。シーキューブが使う制震ダンパーとそうではない家での震度5を体感していただいています。熊本城の再建時に使われたものと同じ制震ダンパーをシーキューブでは使っています。
↑制震ダンパーが入っている場合と入っていない場合の揺れの違いを体感
あとは、お子様にも楽しんでいただける、実験コーナーもあります。
断熱で使う発泡ウレタンを実際に作ってもらいます。モコモコと膨らむ様子がお子様にとっては楽しいですし、親御さんには断熱材の素材のことを知っていただけます。
↑お子様が楽しめる実験コーナーも。
色々と体感していただいたあとに、お金の話です。窓や軒の配置のこだわりの意味、なぜ断熱が必要か、なぜしっかりとした土台で家を建てるのか。
暑い・寒い家では光熱費がかかる。エアコンなどの電化製品代金もかかってくる。土台の弱い家だと、地震等で壊れやすい。そうなると莫大な修繕費用がかかる。
初期投資だけで考えると、弊社は決して安くはないです。だけども、光熱費、メンテナンス費用、そういったことを踏まえると、「住んでからがお得になる」も体感いただけるのではないかと思います。
↑お金の流れも見える化。
シーキューブの家は、「住んでからがお得」。体感していただいた後に分かっていただけると思います。
「応援金」は、社内にイノベーションを起こした
―ここまでの規模で想いを形にするってすごいですね!
今回初めて補助金を利用しての事業でしたが、どのような効果がありましたか?
「補助金をもらった以上は、真剣にやらないといけない」と思いました。
今回の大規模な自社の見直しとその実現化は時間ももちろんお金もかかり、大変でした。ですが、「なんとしてもやらないといけない」という思いは社内にイノベーションを起こしたように思います。補助金ではなく「応援金」だと思っています。
提案の数は財産となる
―今後の展望について教えてください
新築・リノベーションといった本業をしっかり増やしていきたいです。
また、引き続き、地元にしっかり根を張って普及や提案を行っていきます。お客様への提案は、ルート化・マニュアル化はできないものだと思っています。この体感スタジオを通して、提案の数を増やしていきたいです。提案の数は財産になると思っています。
Profile

「固定概念を覆す、住み方を変えられるような提案をどんどんしてきたい」と安本さま。
今回のリブランディングの効果をより強く前へ進ませていきたいと、日々社内で試行錯誤されています。
OTHER VOICE
-
新事業展開 自販機導入→実店舗へ好影響 株式会社高砂 小山奉紀さん 冷凍自販機を活用した自社総菜の販売
-
新製品開発 「新モデルの開発」 株式会社コムラ製作所 代表取締役社長 小村泰右さん 自社商品である電動昇降座椅子「独立宣言」の最新モデル開発
-
新分野進出 新時代施術のアプローチ ボディバランスラクラク 院長 山下 洋一さん 今まで手技では施術が不可能だったインナーマッスルをケアできる複合高周波EMSを導入
-
コーポレートブランディング 高齢者にも新しい人生を 株式会社あぷり ゼネラルマネージャー 和多田 憲さん / 広報部 ディレクター 白川 浩一さん すべての高齢者が人生を楽しむ尽くせる施設づくり