第1期 テクノグローバル(株)

取組紹介

STADIで生まれました

 

「プラスチック成形技術を生かしたデザイン雑貨」

今回私達がSTADIで作り出したのは、プラスチック製の時計とティッシュボックス。いずれも無駄な装飾、余計な要素はいっさい省いた、究極にシンプルでミニマルなデザインを特長とするオシャレな雑貨です。これまで私達が金型製作やプラスチック成形の技術を用いてお客様の要望をカタチにしてきた経験とノウハウ、技術者の力を注いだ成果です。

STADIでの事業の流れ

企画

企画

自社商品の販売を拡大し、下請けからの脱却を狙う

小ロット製造が可能なカセット金型を得意とする同社。当初、小ロット多品種の典型と言える医療・介護の現場で使われる商品のアイデアがあり、作業療法士や医療商社等にヒアリングを行なった。実現には販路を巻き込んだ商品開発が必要で、現段階では難しいと断念。自社の成形技術が活かせる商品を新たに模索していたところ、プロデューサーの村田智明氏からプラスチック成形の時計とティッシュボックスの具現化について提案を受けた。

開発

開発

商品の利便さと生産効率を並行して検討

どちらの商品も村田氏がかねてよりあたためていた商品アイデアで、同社の技術なら可能だと見込んでの提案だった。村田氏のデザイン画をもとに改良を重ね、ユーザーの使いやすさ、生産効率を高めていった。いつもの受託加工であれば、取引先の指示通り製造しなければならないが、今回は自社商品なので、デザインさえ崩さなければ、作り方は自由。金型製作や成形は自社で作りやすいように変更した。また、商品の権利化を行うため、意匠登録も申請した。

製造

実際に生産現場に赴き、形状や加工を調整

実際に製造を始めると、余分を一切省いたシンプルでミニマルなデザインを守るがゆえの様々な壁にぶつかった。思い通りに行かない部分については、商品の生産地である同社のベトナム工場へ向い、現地で調整を実施。特に、バランスの調整が難しい時計の針の重心と重量の調整にかなりの労力が必要で、研究・試作を重ねた。ティッシュボックスでは、プラスチック製品に必ず出てくるパーティングラインをいかに見えなくするかという点にも知恵を絞った。

販売

販売

販促ツールにも力を入れ、デザイン性を高める

村田氏がプロデュースするMETAPHYSブランドの新商品として、さらには、関西広域連合の支援事業「KANSAI SELECET」に選定され、ギフトショーに出品。ティッシュボックスは八尾市のふるさと納税の返礼品としても登録。ネットショップも立ち上げ、自社でも販売を開始。サイトデザインでは、本物志向の強いMETAPHYSのブランドイメージを保ちながらも商品の実用性も訴求。

STADIに取り組んでみて

これからチャレンジする企業へ

テクノグローバル株式会社 代表取締役 高田 弘之氏

テクノグローバル株式会社 代表取締役 高田 弘之氏

初めての自社開発となる今回は村田氏のアイデアの具現化となりましたが、今後も連携して共に次のステップへと進んでいく考えです。もう第2、第3の新商品開発に取り組んでいます。当初目指していた医療分野での商品開発も大学と連携して進んでおりなど、今回学んだノウハウは、すでに新たな分野で生かされています。

プロデューサーからのコメント

村田 智明氏

村田 智明氏

●企業のプロデュースのポイント
金型、成形会社がコスト面で苦戦を強いられている状況下で、海外の自社工場と連携をしながら、きちんと流動解析を行い、日本的な精緻さとコストパフォーマンスの両方を実現している企業ですが、自社製品が無いためそれを訴求する手段が不足しています。これをMETAPHYSとコラボすることで、この企業の能力をアピールしていきます。
●今後めざしてほしいこと
現業のOEMと並行して、自社R&Dのプロセス管理を行う仕組みができれば、この会社は大きく成長すると思います。


TOPへ戻る