本文へジャンプ

レポート

過去のレポートへ

2024-02-21八尾あきんど起業塾・受講生の声 vol.17

八尾あきんど起業塾2023 ~出発編~
受講生 北村 正規 さん
令和511月「株式会社RitA」を開業

 開業のきっかけ
 高校を卒業した後、建築業界のとび職人として4年ほど働いていましたが、祖母の介護時において知識を得る目的で、介護職員初任者研修の資格を取得したことから、人と関わり、優しさや感謝に直接触れる「介護職」の仕事に魅力を感じ、転職しました。特別養護老人ホームや有料老人ホーム、老人保健施設等で勤務して経験を積む中で、共に働く職員さんが、体に不調を感じ、苦しんでいる状況を目の当たりにし、また、自身のスキルアップを考えた時に、理学療法士の資格を取得しようと考えました。(学生時代に運動部に所属しており、理学療法士が身近にいたこともきっかけの一つでした。)
 介護士として13年、理学療法士として8年働きましたが、上記のように周りの職員が体の不調に苦しんでいるケースが多くあり、また、企業の経営者も従業員の確保・定着が大変な中、従業員へのケアが求められていると知り、自身がそこを担えないかと考えました。国家資格である理学療法士の資格を生かしたサービスが展開できないか、独自に企業経営者15名に話を聞きに行き、福利厚生として従業員の健康サポートを行う、企業向けの健康経営サービスを展開することを決めました。

 八尾あきんど起業塾を受講した理由
 起業しようと考え行動していた際、商店街や会議所の掲示板に貼られていた「八尾あきんど起業塾」のポスターが目に入りました。多くの起業セミナー等が、いろいろな場所で開催されていますが、市が主催していることや受講料が安かったことなどが、受講の決め手となりました。

 受講して良かったこと
 コロナ禍ではなかなかできなかった、顔を合わせてディスカッションする機会が多くあったことや、自身のビジネスプランを固めていく機会となったことが有難かったです。ターゲットや他社の取組みなど、なんとなく調べていたことを、しっかりと体系立てて整理し、人に説明できるような形にまで整えられたことは良かったと感じています。また、最後に発表の機会があるのですが、それまでにも受講生の中でマイクを使って発表する機会等も設けていただけたので、練習にもなり、有難かったです。

 さらに改善してほしいこと
 新規事業ワークショップにおいては、自身のビジネスプランを整理して固めていく連続講座を用意いただいたのですが、その頻度や回数がもう少し多ければもっと嬉しかったです。

 開業から現在までの状況
 八尾あきんど起業塾を受講していた間に勤務先を退職し、独立しました。法人を設立してからは、体験会等により営業を開始し、徐々にお客さんが付くようになってきました。今はどんどん八尾市内の事業所へ訪問し、セミナーや無料体験を実施して、契約に結びつけていっています。今年度末までに一定の契約をいただけることを目標に取り組んでおり、その後は人を増やして対応することができればと考えています。最近では「あの会社行ってみたら」と、紹介いただくことも増え、有難く感じています。
 なお、株式会社RitAは「リハビリの頭文字&ldquo&rdquo」と「利他」の意味を持っています。「守りの健康管理」ではなく「攻めの健康経営」を目指す会社さんの力となれるよう、日々、取り組んでいます。

 開業前にやっておけばよかったと思うこと
 起業に際しては、自身に足りないところを見つめ直すことが大切だと感じています。足りないところが見つかれば、自身の力をつけて対応するのか、外部に協力をお願いするのか、対応をとる必要が出てきます。自身の例で言うと、介護相談窓口を設ける際に、自身では対応しきれないことが判明したため、ケアマネージャーさんへの「お繋ぎ」等も取り入れました。

 これから開業される方へのメッセージ
 思い立ったら、今だと思います。また、八尾市には中小企業サポートセンター等、起業について相談する場所があるため、積極的に利用すべきだと思います。起業したことがない人と「起業したい」と話すよりも、知識のある方に起業に向けた相談をすることが大切だと思います。

「八尾あきんど起業塾」についてはこちら


株式会社RitAのホームページはこちら

写真1
北村 正規 さん

写真2
セルフケアの指導

写真3
リラクゼーション

ページトップへ