八尾あきんど起業塾・受講生の声 Vol.7
八尾あきんど起業塾2019～入門編～　受講生
小山　智子　さん
平成３０年９月　　子供教室「ちこりっち」を開業
令和２年３月　　　親子をサポートする「Mothering wreathe」を開業
 
●開業のきっかけ
もともと子供教室のスタッフをしていましたが、約３年前、そこの運営者の都合で、年度途中に教室が閉まることになりました。保育園や幼稚園に入る前の段階の子供がたくさんいたため、せめて年度末まではこの教室を運営しないと子供やその両親が困ると思い、一緒にスタッフをしていた中西さん、当時教室に子供を通わせていた吉岡さんの、2人の保育士と共に、親子分離教室を引き継いで運営することになりました。最初はその年度末までと考えていましたが、当時通っていたお子様の弟や妹達が次々と通ってくれるようになり、結果として事業を続けていくことになりました。3人で運営する際の屋号は「ちこりっち」と名付けましたが、今もこの名前は親子教室の事業名として残っています。その後、助産師をされていた「ハッピーベビーズ」（こちらの屋号も事業名として残っています）の村島さんも加わり、生後2ヶ月の赤ちゃんにもアプローチができる「Mothering wreathe」が立ち上がりました。八尾ですくすく育った子供が、また八尾に帰ってきたいと思えるように。何かあったら八尾で相談できるように。「Mothering wreathe」の屋号には、そんな気持ちが込められています。

●八尾あきんど起業塾を受講した理由
みせるばやおでお会いした方に勧めていただき、受講しました。

●受講してよかったこと
普段関わらないような方と繋がれたことで、色々な考えに触れることができました。同期の方とはLINEで繋がり、講義の内容や感想を共有することもできました。同じぐらいのレベルでアドバイスし合えることも同期のメリットかもしれません。
講義の内容は少し難しく感じましたが、講師の方に個別面談していただけたことが有難かったです。自分がしたいことをどう進めればいいのかアドバイスいただき、卒業時には「Mothering wreathe」の事業用リーフレットを完成させることができました。

●さらに改善してほしいこと
受講される方はいろいろな方がいるため、必要な情報にも幅があるように感じました。自分は基礎の基礎から学びたかったため、講義の内容が難しく感じました。逆に、物足りないと感じた方もいるかもしれません。どんな方が受講するのか、またはどのような状態を目指すのかによって、講義内容やコース分けについては検討いただきたいです。

●開業から現在までの状況
自分が開業前に働いていた産婦人科では、沐浴や授乳等について、お母さんが一回の指導を受けただけで退院をしていました。そのような病院が多いため、きちんと学べないまま子育てを進めるお母さんがとても多いと感じていました。また、「お母さんなんだから」という、よくわからない重圧により、なかなか聞くことや頼ることができないお母さんが多く、産後うつや虐待などに繋がっているように思います。
だからこそ、お母さんが「しんどい」と言える場所、ほっとできる場所、第2の実家のような場所を提供したいと考え、現在「Mothering wreathe」では親子が別々に過ごす時間を確保したり、親子が気軽に遊びにこられる場所づくりの事業に取り組んでいます。お母さんの幸せがあってこそ、子供の笑顔に、幸せに繋がる。だからこそ、お母さんのための時間を作り、気軽に利用してもらえたらと考えています。
ただ、料金設定については苦労しています。本当ならお金を取らずにサービスを提供したいのですが、私達の事業でもあるため、できる限り低価格で提供できるように努力しています。
今後についてですが、一貫したサポートが提供できるよう、妊娠前?出産後に気軽に利用できる「産前産後ケアセンター」のようなものを作りたいと考えています。
 
●開業前にやっておけばよかったと思うこと
よかったことになりますが、信頼のおける仲間がいたことが一番大きかったです。専門職である保育士や助産師の方と一緒にできたため、役割分担も含めて、うまく進めることができました。

●これから開業される方へのメッセージ
気負わないことが大切だと思います。「やらないといけない」という気持ちだと潰れてしまいます。また、いろいろな人を巻き込むため、口に出すことが大事だと思います。口に出して発信すると、自分自身が整理できますし、他の人から「こういうこと？」と質問されることで、フィードバックされ、更に自分自身の整理が進むと思います。

「八尾あきんど起業塾」についてはこちら

Mothering wreathe　ホームページはこちらから